日本パスツール研究所の発足について
パスツール研究所(本部:パリ、代表者:ヤスミン・ベルカイド)は、独立した非営利の国際研究機関として、エイズ、マラリア、デング熱、赤痢菌などのウィルスや微生物の研究、ワクチンの開発で世界をリードし、近年では、ヒト免疫不全ウィルス (HIV) の分離、B型肝炎向けワクチンの開発、ピロリ菌検出法の開発など、人体・公衆衛生(Human & Public Health)の分野で目覚ましい業績を上げて参りました。
同研究所は、気候変動、海洋汚染、生物多様性の喪失、世界規模の感染症のパンデミックなど人体・公衆衛生を超えた生命体にとっての地球規模の課題である「プラネタリーヘルス」(Planetary Health)への対応等を強化するべく、日本の優れた大学・研究機関、産業界及び公的機関との連携を本格化するために、日本パスツール研究所を設立することとしました。本年6月24日、同所の設立・管理委員会となる各委員(パスツール研究所長、駐日フランス大使、東京大学学長、京都大学学長)の署名を受けて正式に発足されます。
日本パスツール研究所では、東京大学との連携による「Planetary Health Innovation Center (PHIC)」、京都大学との連携による「Pasteur Aging Research Center (PARC)」を立ち上げるなど、具体的な活動を推進していく予定です。
なお、日本パスツール研究所の設立については、昨年12月に日仏首脳間で採択された「特別なパートナーシップ」の下での相互協力のロードマップにも記載されており、日本及びフランス政府の支援を受けております。
また、日本パスツール研究所の設立に際し、6月24日(月)午後18時よりフランス大使館(東京都港区)において、同研究所の設立・運営管理委員会のメンバーとなるベルカイドパスツール研究所長、セトン駐日フランス大使、藤井東京大学総長、湊京都大学総長の間で署名レセプションを実施いたします。